長谷守保 建築計画

脳が生み出すイリュージョン

いつもの「別冊日経サイエンス」ですが、以前にも似た企画がありここでも書いたはずですがそれの続編だそう。

「私たちが経験しているすべてが、実は自分の想像力が生み出した虚構であるーーこれは精神科学の事実だ」つまり外界の物理的な実在を見ているようで、脳という機関を通して、喩えると伝言ゲームじゃないけど伝えているようで歪まざるを得ないものだ、と言えば良いのかな。
その脳がどのように現実感を生み出しているかを知るために、「錯覚」が重要な手段になるらしい。

例えば、青っぽい背景に囲まれた灰色は赤っぽく見えてしまう。何故かというと青い光が当たると赤いものの赤さが失われて見えるから、脳はその灰色は実際は赤いはずだと判断して赤く見せているのではないか?というように、(これは僕の理解だけど)外界の情報量というのは恐ろしく多く、高解像度で広いエリアの動画を撮ったらあっという間にデータがパンクしてしまうのと同様、動物は生きるために最小限必要な、エサの在処や敵の出現に素早く反応するための最小限の情報をいかに得るかという目的のために、外界の全てに反応せずある部分やある場合に、それもある捏造をして、より的確にエサや敵を発見するために、結果として錯覚などが起こるような、つまり歪んだ眼鏡をかけているというのか。
うちにいる、とある生物の子供も、エサへの反応が恐ろしく早いのだけど、そんなのを見ているとやっぱりいくら人間の脳がなんやかんや言ったところで、体の根本的な反応は単純に生きるために出来ているわけだし脳も本来はそのためにあるんだから、という見方をすると色々理解できる事もあります。(と、本書はそういう切り口ではなく、僕の持論なだけですが)
でも色んな錯視/イリュージョンが載っていて楽しかったけど、「Best Illusion of the Year」なるものがあるらしく結構流行って?いるらしいw

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On 5月 26, 2014
by hase
in みるーよむーかんがえる

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