竣工間近!

  • 2008.02.25
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年度末は竣工が重なるもので、今週末の引渡に向け、最後の確認を建築主さんにもして頂きました。
随分細かく、期間をかけて打合せや、現場での確認をしてきたので、基本的にはイメージ通りのものが出来ているのですが、やはり、細かいところで、最後の施工段階で気づくこともあります。
去年くらいは、今よりもっと竣工が重なっていて、今思うと、自分でも良くやれたなあ、、なんて程でした。
でも、住まいをつくるというのは、住まわれる方からすると、本当に一生に一度に近い大切な出来事ですから、僕としても、可能な限り力を尽くしたいと思いますので、やっぱり余り件数が多いのは少し抑えなければならないと思っていました。
この住宅は、本当に無駄をそぎ落とし、骨を磨くような事を目標に進めてきましたが、それが かえってすがすがしい空間になっている面もあります。
上の画像はアプローチ兼ガレージなのですが、コンクリートと白いガルバリウムと上部のデッキを受ける木の梁という要素をある意味素っ気なく配置しています。
下の画像はダイニングキッチンからデッキの中庭を見ています。
空間がシンプルな分、ここにシステムキッチンが来てしまったら、その形や素材のイヤラシさが妙に目立ってしまったと思いますので、私がデザインしてつくってもらっています。
クセの無い白い面材に、ステンレスの天板だけが、すっきりと、そして素材の強さを放っていて、全体に白っぽい空間を引き締めてくれています。
でも、このデッキ空間は、なかなか気持ちよいです。
無闇な中庭はコストの無駄ですが、囲うことで、いろいろな生活の場面から視線を外部に抜けさせることができるのは、代え難い価値があります。
良く言われるように、やっぱり全てのものをデザインしてしまいたいと常々思います。
既製品はやっぱりイヤラシいクセをもってしまっています(売るためにアピールするために仕方ない)。
でもいろいろ手を出せば出すほど、設計も工事監理も大変になりますが、そんな事厭うようでは設計なんて辞めた方がいいと思っています。
まあ、コストや機能性なども考慮せざるをえず、やっぱり全てデザインは出来ません、この数年、少しずつ、その領域を広げるようにしているつもりです。
目下の難敵はアルミサッシュ。
全部使わないのはちょっと大変ですが、アルミでも出来るだけ主張させないように使うなど、今やっている設計でも少しずつ新しい試みをしていっています。