長谷守保 建築計画

竣工ー階段室



昨日のオープンハウスも無事終わり、その間に撮影をしていましたが、外部はちょっと工事が残ってしまい内部のみの撮影で、まずはこの2世帯住宅の大きな特徴の2重螺旋階段です。
最上階の3.5階からの見下ろしですが、ちょっと不思議な雰囲気ですね。
一番上でも繋がっていないため、近いようでも1階まで降りて昇り直さないと行けないので、家具を動かしたり、照明を点滅させたり、そんな事で何度も両方の階段を昇降していて、夕方には本当に汗まみれで疲れ果てたのですが、まあこうやって竣工写真が撮れると元気もでます。

1階の昇り始めがこのように2つに別れていて、まだ建具がついていないのですが、別々の玄関を入るとこのそれぞれの階段に別々に導かれるようなプランになっています。って、この建物は特に、実際立体的に体験してみないと分からないので、言葉では伝わらないのかなと思います。
今回のように、生活の一部を共用しない独立型の二世帯住宅というのは、まだ2つ目の設計だったのですが、やっぱり全く他人のように全てを隔ててしまっては、せっかく隣り合って住んでいる価値はないと思うので、かといって、お互いに気兼ねなく住む事ができる距離感も必要な中で、建築的に何か仕掛けを考えるというのはとても大切かと思い、その仕掛けとしてこの2重螺旋階段を提案しました。
昨日のオープンハウスで、来客のみなさんをご案内しながら、他方の階段を昇降するお客さんたちとも階段越しに会話したりしながら、設計者としてもちょっと新鮮な、不思議な空間体験をしましたし、それは出来てみて、こうやって使ってみなければ分かり切らないようなものでした。
なんだか変わったプランを無理矢理つくったように感じられる部分もあるでしょうけれど、僕にはそんなつもりはなく、ただ冒険的なプランだったのは確かで、でもそのプランを前向きに受け入れて頂いたご家族があり、そして実際できた空間は2世帯のご家族にとってとても好ましく感じました。まああとは今後いかに生活をして頂くか、ですね。
つづく。

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On 7月 5, 2010
by hase
in けんちくーしごと

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