長谷守保 建築計画

竣工ー内部



階段のことばかり書いたりしているけれど、階段はあくまで従であって主ではなく、やっぱり主はゆっくり過ごす場です。子世帯が上で屋根の構造が現れた空間。スキップでリビングとダイニングが緩やかに繋がってますが、単に平面で繋がっているよりも光や風の通り方も良く、またそれぞれの場としての落ち着きも出るので、いつもはLDK一体につくる事が多いけれどこれも良いなあと改めて思いました。
前にも書きましたが、南面の間口が広くない敷地での3階建てで、いかに南北への抜けを(つまり壁を少なく)つくめに構造を悩み抜いて、始めてSE工法というものを使った結果、変な制約無く、望ましい感じに出来たかと思います。鉄骨やコンクリートで、という選択肢もありましたが、このようなちょっと木造でしか出せない繊細な感じというのは、住宅にはとても大切だと、僕は信じています。

親世帯の方は下階にあるので天井が平に張られていて、同じプランなんだけどまた結構違った雰囲気です(夕景写真でもあり)。
奥に小さな和室があり、窓が40センチ程上がっていて、そこに座れるようにしてあるのですが、風通るし、夏は風を、冬は陽を受けながらボーッと過ごすのには良い場所です。
ソファなどもウェグナーのものを入れて頂き、テーブル関係は僕の図面でつくってもらい、手配やら設置やらに大変でしたが、やっぱり好きだから、こうやって納まってくれると嬉しい。
最後までちょっとバタバタでしたが、明日やっと引渡し。
毎度ですが、なかなか思い出に残る設計が出来て、いつ死んでも悔いはない、位の心境です。表現悪いですが、そのくらいの気持ちだっていうことです。というかそのくらいの気持ちでやらなければならないと思っているので何かと苦しいのかな。

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On 7月 7, 2010
by hase
in けんちくーしごと

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