長谷守保建築計画

竣工ー内部


今日は内部写真。
建築を設計するときには、もちろん、<外部>と<内部>を生み出す事になりますから、それぞれのあり方と、もちろん、内外のつながりをいかに生み出すかを考えます。
住宅とは違って、店舗的な空間では、内部の活動を外部に表出させる必要もありますが、かとって単に全面ガラス張りにするとか、先日書いたように看板頼りでは、下品なわけです。
また、建替え前の店舗は奥の方が暗く、決して良い印象を与える感じではなく、1階の奥を、いいかに明るく、気持ちよい作業空間としてつくり、外部にもそれが伝わるようにしたかった事もあり、道路側を階段を絡めて吹抜けとし、奥に明るさが行くように、そして、階段の踊り場を立体的に使い、そこに店長のスペースをつくり事で、いろいろな意味で見通しの良い店舗を目指しました。
またその踊場は2階より少し床が低い事で、アーケードから視線を通し、そこに木製ルーバーの看板を設置すること、空間の変化をつくり、その変化の中心にそのルーバーを配置しました。
小さくて敷地いっぱいに建てざるを得ないプランの中で、それほど多くの可能性がないなかでも、骨格としての空間のあり方を様々に考える事はできましたし、小さい建築で、用途が単純な程、その骨格のつくり方が、印象としてとても大切になります。
私の仕事は住宅が大半ですが、このような非住宅のものも、基本的なスタンスは変わらず、というのは、やっぱりどちらも、人のために、人の活動が、気持ちよくできるように、また次の世代以降にもそれを残してあげられるように、人間の本質に少しでも迫りながら建築を苦しみながら生み出してゆかなければ行けないなあ。と思います。
大げさかもしれないけど、そんな事を考えられる事が、建築をやることの価値だと思ってます。
年度末で竣工が重なりましたが、しばらく竣工はなく、逆に近々また2つ程着工しますので、また丁寧にひとつづつつくって行きたいと思います。

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On 3月 9, 2008
by hase
in けんちくーしごと

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