長谷守保 建築計画

禅と日本人


もともと英語で外国人向けに書かれたものを1940年に日本語訳された、本当に名著だと思います。
もっとなんで早く読んでおかなかったのだろうと思う反面、自分としてはこの歳になってやっとこういうものがすーっと入ってくるようになったのだからこれから読んで行けばよいやという感じです。
「禅」なんて簡単に理解できる訳もなく、でも我々は日本人なので、読んでもらえれば分かるように、何となく身に付いている感性で分かったような気持ちになれる部分があります。
禅と、美術、武士、剣道、儒教、茶道そして俳句、それぞれについての関わりが各章で述べられているのですが、日本の美術の特色や、何故時代劇とかこんなにやっていたり我々は観ているのだろうとか、茶道の感性もなんとなく知っていたり、有名な俳句やら昔習って覚えているけどなんで俳句なんて形式がこんなに使われたんだろう??とか、そんな疑問が少し晴れます。つまり、禅という本質を通じて日本人のものの感じ方、考え方にとても大きな影響があったという事が分かります。
とてもちょっとした引用などで何かを伝える事などできないので控えますし、本当に悟りのレベルまで行くのは並大抵ではないにしても、多少だけでもその本質に触れる事で多くの事が見えてくるように思いますし、日本というもの、自分が日本人だという事に、新たな認識をする事ができるように思います。というか、結構僕たちにの中に既に備わっている所が多いように思いますし、もっとそれを自覚すればもっと良い生き方ができるように思いました。
ここに移って、日々緑や風や自然を感じて生活しているから、最近余計そんな感性が強くなっているのはあると思いますが。

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1件のコメント

  • 2011-09-26 @ 4:00 PM
    Moriyasu_Hase

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    >「安全」なものじゃない
    果てしないものの果てを探しに行くようなものですよね。
    まあ僕は果てしないものが有る事を知っておくくらいで止めますw
    僕は正直東洋にはずっと興味が持てず、現象学から始まって何故かやっと東洋に関心を持ち始めた程度なので、どちらも中途半端な感じでちょうど良いかなと勝手に思っています。内田さんも最近良く見聞きしますが未だなのでまた読んでみたいですね。

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On 9月 23, 2011
by hase
in みるーよむーかんがえる

1 Comment

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