長谷守保 建築計画

現代建築家を建築家が


「すでに神格化され、教科書の定番として殿堂入りした巨匠たちだけを研究対象にとりあげるのではなく、もっと同時代の建築家に目を向けるべきだと思っていた」という意識の中で大学の講義で話したことをまとめた本だということです。
その神格化された巨匠というのは、確かにとても歴史的な口調で、定説的に語られて分かりやすいようで、実はとても乱暴なイメージ化されてしまっていて、同じ建築を考えつくる側からすると、とても遠い存在に感じられてしまうというのは残念な事だと思っていました。
ただ逆に、この本はラファエルモネオという建築家がそれぞれの建築家について書いたものですが、彼の思うそれぞれの建築家像について書かれているのであって、上記の意味での定説的なものではないわけです(当たり前ですが)。
でも、それぞれの建築家に対して大変な賛辞を述べたり一方では批判したりして、評価している部分とそうでない部分がはっきりしているので面白くもあります。
まあでも相手が相手だけに、ある程度予備知識がないと読めない本ではあります。。
建築でも他の世界でもみんなそうですが、川の流れのように、今があるのは上流があるからで、そして下流も生まれるわけで、今の自分たちを知るには、少し前の事を知らなければいけないし、そしてそのまた少し前を‥‥、という訳ですが、社会の歴史の授業も古い方から始まりましたが、本当は現代から遡って考えるべきだという意味では、このような本から始めて遡ってゆくべきなんじゃないかと思ったりもします。
そして、歴史を語る事ができない人間には今を語る事もそしてもちろん未来を語ることもできないという事にもっと気づかなきゃいけないなあと、何かと感じます。
さっき「アメリカンギャングスター」とかいう映画のDVD見てましたが、麻薬の世界も恐ろしい乱れた時代もあって今がある(今でも変わらない??)んだなあなんて、今の世界は先人たちが一生懸命つくってくれたんだなあって思いました。

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On 1月 18, 2009
by hase
in けんちくーよむ

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