長谷守保 建築計画

浜松城の歴史を学ぶ

日曜日にFacebookをベースに活動している100人100色の企画で、観光ボランティアガイドの方に歩きながら歴史をお聞きしました。
元黙口跡(今の元目町)引間城跡(今の東照宮)は城公園内ではないし僕は近いので知っていましたが、知らない方が多いようですが、どちらにしても地味に(PRされる事も無くという意味で)あります。
「浜松城は家康が生涯、自分で見つけ、自分で築城した唯一の城」また「出世城」といわれるように歴史上も価値のある場所にしてはそんな認知もされておらず、最近浜松市は可愛いキャラで売ってはいるけれど(賛否両論ですね〜)歴史的遺産としてもっと生かされてしかるべきだというのは、セントラルパーク構想検討会でも幾度と言われていたことでした。
僕自身として、実は歴史って余り興味を持てないし、成績も余り良くなかったのですが、何となく死んだ知識のように感じてしまっていたし、それは学校教育のあり方に大きな問題があるんだと思いますけど、生きた知識であって初めて「歴史」であるというか、まずはもちろん観光資源として知的好奇心に訴えかけるようなものであると同時に、歴史を学ぶ事によって、同じ過ちを犯さない(または成功を繰り返す)というのが元来人間が歴史を追い続けた理由じゃないでしょうか。
喩えて言うと、人間であれば、一度、脛(すね)をぶつけてとても痛い思いをするとその後は反射的にそれから逃れるようにインプットされるというか、多分骨が露出しているので弱点だからこそ必要以上に痛みを感じるようにできているんじゃないかと思うのですが、それは1人の人間の生涯という歴史の中で身につけて行く事ですけれど、1000年単位の歴史で失敗を繰り返さないためには後世に伝え、先人に学び続けるという事で初めて脛をぶつけないようにできる、というのが歴史を学ぶ事ではないかな、なんて思います。
かと言って、今回歩いて学んで、じゃあこれから何をすべきか、何に気を付けるべきかが分かったのか?なんて単純な話ではないけれど、歴史を知る事で、オリジナルの姿、そしてその都度改変されてきた事やその改変がどんな意図(または無意図)で行なわれ、結果がどうなってしまっているのか?が少し分り、であれば今後はこんな意図で改変を行なうべきだ、と考えるための教材にしなければならない、という当たり前の事に今さら気付いたようなものでした。
全3回企画の最終会は8/26(日)午後に、セントラルパーク構想(まだ素案段階ですが)についてもう少し知り、市民としてどうあって欲しいのかを考えるような会を予定しているのですが、本当は担当課の方に来て、説明や意見交換をお願いしたかったところですが、市側もその後進展もないようで無理にお招きしても生きたコミュニケーションが望めなそうであれば、市民だけでやる方がベターかなと、そんな風に思っていますが、また企画をご案内しますのでご興味があれば是非。

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On 7月 24, 2012
by hase
in 浜松のこと

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