長谷守保 建築計画

永遠のアフリカ


最近DVDネタが少ないですが毎週3本づつ見続けています。逆に印象が薄まって良くないのかも。。
特に感動したわけではないですが。。大自然への郷愁って一体なんだろう?と考えさせられました。
再婚相手と、息子を連れて、ケニアで新しい人生をやりなおそうと考える主人公。
彼と息子を続いて失い、それでも彼との間にできた娘と暮らし続ける事を決め、、という実話だそうですが、何よりやはり大自然という背景や現地の人々の暮らしがそれだけで美しい。
都会から逃れ自然へ、という良くある構図というのはまあ日本で聞く程度ならすぐに行き来できたり、情報も得られケータイも使え、という意味で都会に対する田舎という選択肢であるのかもしれないけれど、随分遠い大自然の中で一生を終えるという選択というのは、都市に対する対立概念ではなく、人間の本質的な部分なように思いました。
危険を省みず無くなった彼と、止められながらも毒蛇を飼い、咬まれてしまう息子と。
ちょっと台詞にもありましたが、危険を敢えて犯し続けるような事が動物である限り必要(じゃなければ餌も捕れないとか)なのだから。
そして都会(というか文明国全般)に住む我々は、既にそんな「生」という生身のものから引き離され、実験室で飼育されているかのように真の「自由」を奪われているとも言えます。だから登山にしても危険を承知で大自然に向き合う人間が後を絶たないというか。
だから、本当の自由を感じるためにはそんな生身の生というものを肌身で感じなければならないと思うけれど、もちろんアフリカに行けば、冒険をすれば誰でも感じられる訳ではなく、そこまでせずとも、心の持ち方、開き方こそが必要なことなのだと、少し思いました。
何に対して?と言われれば。。
この数日たまたま「超越的」という意味について頭の中で反芻していまして。。
大自然もそうですし、そこに感じられる「美」って何だろうと考えるとやっぱり超越的な何ものかがあるから美しいと感じるというか。
L.I.Kahnの言った「ひとりの人間のもっとも優れた価値は、その人が所有権を要求できない領域にあると思います」という意味も超越的な部分にあるのかな。。とか。
今の世の中はそんなものたちに対してどうやら心を閉ざしてしまっているように見えます。

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On 12月 14, 2011
by hase
in みるーよむーかんがえる

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