長谷守保建築計画

東京−2


丹下健三さんの東京カテドラルです。
内部は撮影できなかったのですが、やはり内部空間はすばらしかったです。
丹下さんの建築は、「象徴ーシンボリズム」という言葉で理解ができそうですが、この建築はその中でももっとも象徴的なものです。
象徴ーシンボル、とはなんでしょうか?人間の心情にある深い感情をもたらす、ある形式、と言えるのか、人間が集団で生きてゆくためにはある種必要なものです。
それが宗教や宗教建築であったり、現代では貨幣も一種の象徴と言えましょう。
根拠があるのか?と言ってしまえばそれきりですが、でもやはり、圧倒的に心に訴える力をもつ象徴も多くあります。
このカテドラルでは、「垂直性」「光」「十字平面」といったものが有無を言わせず私たちの心に訴えますが、やはりその形状に対する、飽くなき追求の結果としての、形態の緊張感があってこそ、我々の心に訴え、40年以上経っても、未だに背筋がぴんと伸びたようなたたずまいを続けているのだと思います。
あと、私も好きな住宅作家の堀部安嗣さんの建築も見てきました。
少し前に読んだ対談の中で、新しいということは、懐かしいさを改めて発見することだ、というような事を言われていて、それが建築を生み出す核になっているように感じます。
見たようなこともない新しさ、というのも見つかるのかもしれませんが、建築という存在はやはり、人間の不安定なところを優しく包むべきものだと思っていますので、やはり堀部さんの言うような「懐かしさ」という感覚がとても大切だと思いますし、ずっと残る建築になりうるのだと思います。

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On 11月 5, 2007
by hase
in けんちくーみる

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