長谷守保 建築計画

新建築7月


手塚建築研究所の「あさひ幼稚園第二期」ぱっと見、イカツイ木造だなーと見えますが、第二期なのは、この表紙のさらに右上の斜面を上がったところに第1期の5年ほど前に新建築にも載った、震災の津波で海水に浸ってしまった杉の巨木を使って作った園舎があり、実はこの辺りを平らにして宅地化するために取り壊される寸前で止まり、その園舎だけ丘の上にポツンと残り、それに増築した、というなかなかなストーリーだとのこと。

そんな経緯や、斜面というのは宅地としては負でしかないけど子供達にとっては秘密基地的で楽しいところだ、というのでこんな風に建てたり、また施主がお寺さんだそうで、配置やデザイン的にもお寺を意識したようですが、手塚さんはいつもデザインの背骨がはっきりしてますよね。ただ、こちらは集成材で作らざるを得なかったようで、ちょっと残念ですが、本号は幼稚園系の特集でしたが、その中では一番優れていたとは思います。。他のは「楽しげ」に設計されてはいますが、なんかどうも大人目線の楽しげ、であって子供が本当にそこでワクワクしないように感じたのもありますし、右下のを見ても、この複雑さの必然性はどうも感じられない、というか不自然に感じてしまいます。

右上のは、久々に見る原広司さんの設計の、今治市の「みなと交流センター」は「みなと再生事業」の一部で「街を海をもう一度連結し直そう」という提案から導かれた「船の建築ーフローティングアーキテクチャー」なのでこのようなデザインになったそうですが、原さんの建築はずっと一定の完成度を常に保ってこられたと思ってましたが、少し今回は??どうだろう。もうご年配でもありますから。。。

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On 7月 4, 2017
by hase
in 未分類

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