長谷守保 建築計画

新建築6月


グランフロント大阪。「関西最後の一等地」と言われた大阪駅北地区貨物ヤード跡のでっかーい開発。
まあ、こういう大物には僕は興味を抱けないというか「建築」とは違う次元の化け物だと思ってしまうのですが、コールハースが提示した「ビッグネス」という概念の通りだけどそれを前向きに捉えるつもりがない、というのか。
もちろん大都市には必要な事だし誰かが前向きに捉えて介入してゆかなければその化け物も更に化け物と化してしまうだろうけれど、地方都市にはそんな化け物を出現させる必要はないと思っている一方で安易に大都市の真似をして駅前に化け物を誘致してしまって、後に苦労しているのではないだろうか?
まあ、ここは大阪梅田。巨大プロジェクトも必然だろうけれど、前から思っているのは、国が、経済のためにやたらと容積率を緩和して、より巨大なビルの後押しをしているということで、ここも1000%から1800%に増えたそう。1800%って一体なんなんだ?と素朴に感じてみるべきじゃないかなあ?
僕は東京と大阪の中間の浜松という、新幹線も高速道路も便の良いところに住んで、浜松の中心部の没落を目の当たりにしているので余計思うのだけど、この容積緩和というのは、間違いなく浜松に影響を与えている(と僕は思う)事にもっと意識的にならなきゃいけないし、反対運動くらいしても良いのではないかなあと思っています。
併せて梅田阪急建替えも載ってますが、大阪にいる頃は一番良く来た辺りなので懐かしいな〜と思うくらいで、建築だと思ってませんので建築的なコメントはありませんw
と、批判ばかりしてちゃいけないのですが、僕としてはこれからの人口減時代に向けて、むしろ容積率を厳しくして量ではなく質の時代への先鞭をつけるくらいしたらどうかと思うし、経済を元気にするというアベノミクスはまあ良いとしても、余りに「量」の話ばかりで「質」に注目して経済を元気にする方がその後の持続力も(北欧等見るように)あるんだろうし、それが目指す方向じゃないかと思っています。

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On 6月 6, 2013
by hase
in けんちくーよむ

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