長谷守保 建築計画

新建築4月

シーラカンスK&Hの東松島市宮野森小学校。被災後に高台移転をした地域に「森の学校」というコンセプトのもと作られた木造の学校。いろんな意味で今の時代に象徴的な建物だけど、だからこそもっと長期的にこれで良いのか?と問う必要はあるように思う。

右上のはSALHAUSの陸前高田市立高田東中学校で、プロポーザルで選ばれ、木材を引っ張りで使ってたわんでできる反った形がそのまま屋根に現れていますが、いつも似たような文句?を書きますが、どちらも木材がどういう形になりたいか、じゃなくて構造的解法の面白さでできてしまった形だと感じてしまい、木材は喜んでいない、つまり木造の美しい表現にはなり得ていない、と感じる次第です。前者は「材数が多くなっても大断面などを使用するより、小径材を使う方が大工にとっても負担が少ない」からラチス構造で大空間を作った、というのだが、その「負担が少ない」というのは、人力で組むわけでないんだし嘘だと思うが。。ラチスにしてもテンション材にしても、どちらも鉄がなりたがる形だと思うし、だから鉄骨造ではそれらの美しい構造も多く作られて来ましたよね。木の良さというのが、日本にまだ沢山あり、加工もしやすい、という面でしか捉えられていない結果だと思いますが、どうなんでしょう。

実際左の教室の写真も、木の優しさはもちろん感じられますが、僕には工場か作業所のように見えてしまいますが、木造独特の緊張感というのがないからだと思いますし、僕はそれが一番大事だと思っていますし、それが実現できないような用途や面積の建築の設計はするつもりはないので(逃げてるだけ?)これは批評ではなく単なる不満かもですねw それでも、安くできているならまあそれも木造の特徴を生かした、と言えるよう思いますが、坪百数十万はしているようなので、それもないのかな。

 

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On 4月 6, 2017
by hase
in BLOG, けんちくーしごと

長谷守保建築計画

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