長谷守保 建築計画

新建築2月

新建築社北大路ハウス。これ表紙なの?新建築社さんw
「京都市の木造住宅を改修し、多目的な公共スペースと一体化した、6人の学生が住むシェアハウスの計画」を新建築社の依頼で平田晃久研究室が中心となって進めた。そうだが、つまりまさに「実験」

「生きられた家」=「家を作り、すみこなす行為に住まい手が能動的に関わり、住人の主体性と建築が融合した時に現れる」。「様々なアクティビティやものが絡まる余地=<からまりしろ>を作ることが、建築の新しくも原型的な定義になる」。「関係性によって異なる分人ーDividual がひとりひとりの人の中にまだらに共存するリアリティを受け入れるならば、一巻的なものであることを強いられてきた建築もまた、Dividualになって良い」。と、実験で模索された要旨はこのようなところのようだが、つまり機能主義的な、近代的な、つまり、人間を集団として分析すれば傾向があり、それに基づいて建築を整備すれば良い、という発想の逆転を目指されたとするなら、まあ何も目新しいことではないのだと思うし、今回のようなプログラムでなければ実験できないことでもないのでは??と思ってしまったりする。つまり、リノベでなくても良いし、もっとモダンなデザインであっても良いし、と思ってしまった。

前から言っている持論だけど、リノベするに値する箱、骨組みであればぜひするべきだが、吹けば飛んでしまうようなものを無理やりリノベしているエネルギーがあるなら、とっとと壊して、ただ、次の時代にリノベされる価値のある、質の高いものを作る方にそのエネルギーを使うべきだ、といいう意味では、このブロジェクトもそう見えてしまう。

新しい時代の新しいあり方を模索するからと言って、表現が新しいっぽい必要は必ずしもないと思うけど、でもみなさんそれがお好きなようで、僕にはやはりついてゆけないのである。

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On 2月 13, 2018
by hase
in BLOG, けんちくーよむ

長谷守保建築計画

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