長谷守保 建築計画

新建築12月号/安藤さん


安藤さんの「プンタ・デラ・ドガーナ再生計画」はヴェニスという、とても歴史的、施工的な意味での強い制約のある場所での仕事だったのですが、安藤さんが書いているように、フランソワピノーさんという人間との出会いによって、困難を乗り越えて実現したということでした。
まずは、安藤さんという人間の人間的な魅力と、様々な国の歴史や文化に対する真摯な姿勢と勉強、そんなことが、ほかの海外のプロジェクトもそうですが、世界のANDOをつくっていることが分かります。
僕は安藤さんという建築家は、人間として大変好きなのは、以前も書いたと思いますが、でも生み出された海外プロジェクトについては、???という気持ちです。
もちろん良く考えられ、良くできているのですが、敢えて日本人建築家を使う意味がどこまであったのか??と思ったりする結果に感じることが多いけれど、でも多分、ANDOというスタイルが、ある種の「商品」として採用されているとしか考えられないです。
確かにある種の魅力や独自性、目新しさは、特に海外ではあるだろうけれど、僕は基本的には、建築は、その地で育ち、その地に責任を持てる人間が、出来る限り行うべきだと思います。もちろんたまには、違った血を入れることは大切なのは言うまでもないですが。
海外での仕事の評価は置いておいても、でもそこまで安藤さんが来られたのは、やっぱり初期の小さな仕事から、建築にかけるエネルギーの異常さがあったからなのは誰もが認めるところでしょうし、やっぱり僕は安藤さんの小さな仕事が好きだな〜〜。
丹下さん、磯崎さんの時代と、建築家も大きい仕事を指向してきましたし、僕も本当は大きな仕事をしたかった面はありますが、でも今は、小さい仕事にこそ、魂が宿るような気がして、というか何か確信があります。

共有:

  • シェア
  • Tweet
  • メールアドレス

Cancel Reply

*
*

On 12月 1, 2009
by hase
in けんちくーよむ

長谷守保建築計画

〒432-8014
静岡県浜松市中区鹿谷町12-2
TEL : 053-482-7320
hasem@hase-a.com

ご依頼と設計料

長谷守保建築計画にご依頼を検討されている方へ、業務フローおよび設計料をこちらに記載しておりますのでご覧ください。

⇒ ご依頼と設計料について

Content

  • HOME
  • PROFILE
  • WORKS
  • POLICY
  • FURNITURE
  • BLOG & NEWS
  • CONTACT

Menu

  • BLOG (1,273)
    • けんちくーかんがえる (63)
    • けんちくーしごと (484)
    • けんちくーみる (63)
    • けんちくーよむ (209)
    • そのた (32)
    • ひとって? (81)
    • みるーよむーかんがえる (270)
    • イベント (41)
    • 住まいをつくるとは (18)
    • 家具とデザイン (16)
    • 浜松のこと (63)
  • NEWS (4)
  • 未分類 (33)

Archive

Posts

  • ふじのくに木使い推進会議 2023-03-17
  • 浜松新球場、新県立図書館と公共施設整備 2023-03-02
  • 浜松新球場について 2023-02-09
  • 日本旅館進化論 2023-01-21
  • 磯崎新さん 2023-01-12
  • HOME
  • PROFILE
  • WORKS
  • POLICY
  • FURNITURE
  • BLOG & NEWS
  • CONTACT

© Copyright 2015 長谷守保建築計画