長谷守保建築計画

新建築11月

「木造特集」最近多い気がしますが、その度に悪口ばかり書いているような。。今回も何も変わりませんw
彼らの主張する意味で、木材はもっと使われるべきですが、使うことが目的化して、使われるべくして使われていないからダメだ、というだけのことです

無理して接着剤で貼り合わせた木材を構造に使うくらいなら、世の中の木目の偽建材をムクで作らせるインセンティブをつけるとか、禁止するとかw

たまに書いたと思いますが、木だけでなくコンクリートも鉄も、その素材がどんな形になりたがっているのか、というのは僕らの世界ではたまに言われてきた事だし、食の素材でもそうだと思うけど、例えば米粉パン、作って食べていたこともありますが、やっぱり無理があると思ったし、お米であれば長い年月の中で、その食し方が洗練されてきたと思うし、同様、木はコンクリートや鉄よりずっと長い時代の洗練を経ているのに、それを無視してこんなものを作るというのは、日本人として信じられない、という気持ちです。

そういえば、ちょうど、浜松市が木を使った設計に賞を作り、 Ty邸が住宅部門で最優秀、永田木材さんの建物が特別賞、などいただきましたが、僕としては上記の気持ちで、木造の洗練を心がけてきたつもりですし、それを認めていただいたので嬉しく思います。また審査委員長のコメントに、浜松市は温暖なのだから、こんな(Ty邸)のように大きな開口部と、庭が一体に感じられるような住まいを浜松スタイル?としてもっと作って欲しい、というような事をお聞きしましたが、今の高性能住宅の大きな流れに疑問を持ってやってきている僕にとっては大きな励ましになります。

一方では、行政としては公的な、大きな建築物でも取り組んでゆかないといけないのは分かりますので、ぜひ坂茂さんと、それ以外の作品を見比べていただいて、違いを感じてからにしていただきたい。し、日本で依頼が少ないから海外の仕事が多いのだ、というような事をどこかに書かれていましたが、建築家の世界にもいわゆるスクールがあり、そこに属さない坂さんには仕事が来にくいという現状は厳然としてあるようなので、本当はそんなもの破壊しなければならないけど、発注者側(特に公共事業では)は、ぜひ、坂さんと隈さんの作る木の建築を見比べていただきたい、と思います。また僕のような地域の地味な存在でなく、もっと活躍されている僕の世代の建築家さんにこそ、そこを強く発言してほしい。でも、そんなこと言うと、干されちゃったりするんだろ〜なー

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On 11月 2, 2017
by hase
in BLOG, けんちくーよむ

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