長谷守保建築計画

新建築11月


西沢立衛さん軽井沢千住博美術館。いつもながらにこの「力み」を感じさせない(もちろん力まなきゃ出来ない)ところが素晴らしいですね。すまり素直というか、裏を返すと他の大多数が力んで素直じゃなく感じるという事なのですが。。
何故これができるかというと才能やセンスというより、ただスタンスや価値観が「素直」なだけじゃないのかな、と簡単に言ってしまいますがそう思います。そしてそのつくるべき世界像がブレずにしっかり持ってられるというか自分が為すべき事がちゃんと見えているというか。建築や写真で見ていても疲れないし、他方多くの建築は写真で見ていても疲れてしまう。
そんな意味でもう一つ、kw+hgアーキテクツの「武蔵のプレイス・堺南ふれあい広場公園」にも同じ質を感じましたし訪れてみたいですね。
たまに書いている事ですが「作為性」をいかに消すかというのが僕はとても大切な事だと思っていまして、じゃあ丹下さんのシンボリックな建築群はどうなんだ?と聞かれたならば、あれも一種、設計者としての作為性は消えていて、日本が無意識的に求める象徴性を浮き彫りにしただけ(そんな事とても簡単にできない)のように思います。
まあ、西沢作品も、今の時代からみれば馴染みのあるデザインにも見えますが、少し鳥瞰的に眺めればある種今の時代性をとても反映した象徴的な建築であるとも言えると思います。
30年とかもっと経って、どう歴史が評価をしているか?とか楽しみですよね。
そして、たまに書いてますように、僕は木材という材料をつかっていかに作為性を消せるかという事をいつも考えていて、地方都市の住宅には他の素材でなく木材である事がそれを為し易いと思ってやっています。

共有:

  • 共有
  • Tweet
  • メールアドレス

1件のコメント

  • 2011-11-15 @ 1:55 PM
    Moriyasu_Hase

    SECRET: 0
    PASS:
    武蔵野のはそうらしいですね。でも設計も良く緊張感を保ってつくったなと感心しました。
    大御所だったら途中で面倒になって流しにかかりそうな流れですねえ。

    手法というのは「好み」から生まれてくるものだと思うのでやっぱり簡単には変わらないんでしょうし、伊東さん程の転回はないのかなあ。妹島さん西沢さんとも自分の感覚の内側から考えているように思うので、なさそうな気がしますが。

    返信

Cancel Reply

*
*

On 11月 5, 2011
by hase
in けんちくーみる

1 Comment

長谷守保建築計画

〒432-8014
静岡県浜松市中区鹿谷町12-2
TEL : 053-482-7320
hasem@hase-a.com

ご依頼と設計料

長谷守保建築計画にご依頼を検討されている方へ、業務フローおよび設計料をこちらに記載しておりますのでご覧ください。

⇒ ご依頼と設計料について

Content

  • HOME
  • PROFILE
  • WORKS
  • POLICY
  • FURNITURE
  • NEWS & BLOG
  • CONTACT

Menu

  • BLOG (1,124)
    • けんちくーかんがえる (45)
    • けんちくーしごと (415)
    • けんちくーみる (51)
    • けんちくーよむ (199)
    • そのた (30)
    • ひとって? (61)
    • みるーよむーかんがえる (224)
    • イベント (34)
    • プロフィール (1)
    • 住まいをつくるとは (17)
    • 家具とデザイン (12)
    • 浜松のこと (45)
  • NEWS (5)
  • 未分類 (22)

Archive

Posts

  • 三重県の住宅 2019-02-09
  • 浜松市区再編住民投票 2019-02-08
  • 板壁が黒く 2019-02-07
  • 保身から捨身へ! 2019-02-02
  • ルイスカーンの建築論 2019-01-29
  • HOME
  • PROFILE
  • WORKS
  • POLICY
  • FURNITURE
  • NEWS & BLOG
  • CONTACT

© Copyright 2015 長谷守保建築計画

loading キャンセル
投稿を送信できませんでした。メールアドレスを確認してください。
メール送信チェックに失敗しました。もう一度お試しください。
このブログではメールでの投稿共有はできません。