新建築10月

  • 2013.10.01
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谷口吉生さんの加賀片山津温泉 街湯。
本当の正面はこの表紙のコンクリートでなく大きなガラスのカーテンォールなのですが、コストの関係か、この全面のガラスがちょっと軽いんじゃないかなあと。。

公式HPよりですが、谷口さんの建築が好きなものが多いだけに(先日も久々に豊田市美術館へ)ちょっと残念。
でもこの温泉地に建つという意味でも、もちろん決して和風にしろという意味はないけれど、実際行ってみて確かめたいけれど、何となく軽薄というか落着かない感じなのか、もしくは、風景も良いし開放的で立寄り、ゆっくりしてゆきやすい結果となっているのか、写真だけだと分かりません。
他に気になったのは、アトリエワンの、北本駅西口駅前広場。いつもながらにあのとぼけたようででもとても良く出来ているというデザインセンスはどこから出てくるのだろうと昔から思ってましたが、これもそんな感じ。
SANAAの後追いのようなデザインがなんとなく多いような気がするなかで、いいなあと思います。
あとは医療福祉特集ですが、基本的に僕の興味はすっかりなくなってます(笑)というのは余りに巨大化、専門的化し過ぎて設計をする個人として入る隙間もほとんどないし、患者になったとしてもどうも行きたいと思えるものが掲載されているわけじゃないです。ただ、手塚さんたちのチャイルドケモハウスという、小児がん治療に半年とかかかる中で、様々な規制を乗り越えて、その病棟の周りに家族のための住むところを囲ませてしまった、というプログラムやその建築としての表現は、さすがだなあと、こういうことを建築家はすべきだなあ、と思いました。