新建築5月

  • 2010.05.07
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妹島和世さんですね。西沢さんとプリッカー賞受賞されました。すんごい!
SANAAの仕事はとても良いバランスで好きですが、妹島さんのほうは、ちょっと比べると構成が強過ぎるように感じてしまいます。ちょっと肩に力が入ってしまうというか。。だからこそ西沢さんより10歳程上でも、良い建築ができるために一緒にやってきているというか、認め合っているのかなと。羨ましい関係です(変な意味は全くないのはお分かりの通り)
でももちろん、建築には、構成、というのはとても大切なので、そこはすごいと感じます。
その構成の強さというのは建築のスケールの大小によって、合う合わないがあるように感じるのですが、そんな意味で同じく掲載されていた豊田市生涯学習センターも、もっとスケールの大きい建築だったら良かったのになあと、写真の上では感じました。遠くないからまた見学に行こうかと。
僕らの世界で言う、身体性のようなものがあって、住宅レベルの親密さが欲しい場所と、駅とかスタジアムのような強い動きが感じられるべき場所というのは、そもそも建築表現として根本的に違う面があるので、その辺りのスケール感をどう考え、つくるかというのは、設計者としては大切なところだと思っています。
かと言って、いかにも住宅、いかにも高層ビル、という今の建築の分断にはとても疑問を抱いています。人間がより気持ちよく楽しく過ごす場としてはシームレスなものだと思うから、そんな意味では、住宅も美術館も、同じものとしてデザインしているような妹島さんのような姿にも勇気づけられたりもします。