長谷守保 建築計画

新建築4月/幼稚園保育園


幼稚園と保育園特集でしたが、一昔前と違って,随分木質で型にはまらない自由なものが増えて来たな、という表面的な感想の他に、どうもいつもの建築作品たちに感じる違和感以上の違和感を感じて,それは何だろうと数日漠然と考えていました。
載っていた中で、唯一、手塚さんたちの聖鳩幼稚園だけは、まあ例のふじようちえん同様の楕円形で全面木製窓というシンプルな構成なのですが、好ましいなあと思い、当然だし他の建築家たちも書いていた事だけど子供の目線で考えなければいけないし考えているだろうにも拘らず、本当に子供の目線になれているのが手塚さんたちだけだったんじゃないか?というのが僕の答えです。
つまり、建築家というのはもともとただでさえ、創造主として上からの視線を持たざるを得ないところがあって、子供の目線に近づけない人種なのではないか?その中で手塚さんは、どこか子供的な発想で建築をつくってきていて、同じことを,僕は坂茂さんにずっと感じていました。
つまり素人的な発想が出来ないというか、建築家というのはどこか、教科書的、学問的に考える思考回路を強制しているところがあって、出来上がった建築たちは、どこか技巧的に過ぎ、作為性が強く出てしまい,何となく優しくなく、特に子供のための空間には相応しくないのではないかなと。
あと手塚さんは「木構造を選択した理由は,木であれば構造から仕上や建具に至るまでひとつの材料でつくりあげることができるので、ハリボテ感がなく本物感が実現できる」という設計をしているから、まあそこは同じ思考なので単純に共感してしまったのかもしれませんw(表紙のは手塚さんのじゃありません)
いつも偉そうですが、いつか実際に設計をしてその言葉を実証します!きっと。

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On 4月 11, 2013
by hase
in けんちくーよむ

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