長谷守保 建築計画

新建築2月



表紙のはオンデザインの「村、その地図の描き方」
「都市の不足を充足したい、と施主は言う。光や風を存分に感じ、遠くに鳥の声を聞きながら、畑や庭仕事や焚き火をしたいのだと言う」という始まりで、大きな草原のような敷地に、平面図をシングルラインの白地図のようにすることで施主と意見交換しやすいツールとして進める事で、使う人が使って行く実感を持ち、竣工後も自操しやすくなる。言い換えるとオープンな建築システムとして、「環境をつくる」課題として解いたと。また「建築単体ですべての問題が解決できるのかたまには疑ってみる必要がある」と。いうのがタイトルの意味らしい。
まあ目新しいし面白いのは間違いないですね。
ただこのような方法論や、建築をバラさなければ、意見交換がしにくく、使う人の実感が湧きにくく、環境をつくるという課題が果たせなくなるのか?と考えると、僕はNOだと思う。
僕は要素の寄せ集めが建築になるとは思っていなくて、ロボットは部品の寄せ集めで動いても、生命体が臓器を寄せ集めても動かないように建築は後者であるべきだと思っているので、これは建築ではないのではないか?と思うし、まあ特に建築でなければいけない訳ではないので違うものとして捉えればいいのかな。と思います。
それよりアトリエワンさんがパリにつくったアパルトマン。絵的には素っ気ない(同形のフレンチウィンドウが淡々と並ぶ)のだけどパリのアパルトマンの系譜の新世代を目指して、コルビュジェが横長窓を採用して破棄した縦長のフレンチウィンドウの新たな可能性を生み出した辺りなんて、さすがだなあ、建築家たるものこのくらいの深さで形を生まないといけないなあ、と思いました。
ところで新建築、住宅特集を独立以来13年近くとってますが、住宅特集はそろそろ辞めようかな〜
だってほとんど軽薄なんだもんw

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On 2月 17, 2013
by hase
in けんちくーよむ

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