長谷守保 建築計画

新建築12月

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左のは北川原さんのキースヘリング美術館増築ですが、なぜこのカットなんだろ?

キースへリングの世界的コレクターが施主で小淵沢という地域の魅力もあり?2007年開館以来コレクションと来館者も増え続けたので増築、という事のようですが、キースへリングがそんなに人気なのか?とも思いますが、中途半端な美術館などは悲しいその後になっているケースも多いので、建築も含めた施設の魅力がうまくつくられている結果なんでしょうね、また訪れてみたいです。

右下のはMUJI BOOKS有楽町で、この本棚をアトリエワンが設計し選書などを松岡正剛さんがされたようで両者の大対談が載ってますが、本というのは他の商品と違って著者たちが世界をその中に埋込んでいるわけですから、単に収納性や分類性を重視したような本棚に置かれるべきでなくて、それを前提としてデザインするべきだ、なんて、本当に確かにそうだし、画一的に量産される住宅を非難はしつつ本棚は安易につくって平然としているのは確かにおかしいのだなと考えさせられました。

最後に今年月評を書かれていた青木さんの最後の月評で、新国立の白紙撤回について、最後はお金の問題で白紙になったけれど、つまりそれ以上のデザインとしての付加価値がないという判断だったけれど、そもそも最初に異議申し立てをした槇さんは神宮外苑という歴史が層を成す環境にあんな巨大な構造物をつくってよいのか?という倫理的な問いかけをしたし、青木さんはそれこそが問題の本質だったのに、最後はお金の問題になってしまったところが、つまり、それ以前に建築として備えるべき「質」というのが建築家側と社会が共有できていない証拠でもあり、それを乗り越えない限り「建築を救う」ことはできない、と。。。本当にそう思います。

建築は差別化の手段となり、それが経済面で力を持つのは一方では避けられない事ですが、本質ではない差別化が余りに巾を利かせすぎていますよね。という意味で、差別化とは感じないけれども本質を感じられるもの、をつくりたいとは思っています。

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On 12月 5, 2015
by hase
in BLOG, けんちくーよむ

長谷守保建築計画

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