長谷守保 建築計画

新建築12月/平成知新館

谷口吉生さんの平成知新館.上野の法隆寺宝物館と基本的なデザインは似ていて、宝物館はとても好きな建築ですが、なんだろう、谷口さんの建築は全く気張ったところはなく上品なんだけど、かといって地味ではなく、恐らく一般の方も含めて人気投票をすると一番なんじゃないかなと。

その理由は、やっぱりプロポーションと素材に対するとても高い審美眼があるからで、やっぱりそれが大切なんだろうなと、谷口建築を見ていると改めて思い知らされます。
一方で今作られているものは、その対極というか、素材なんてベニヤでもいいから、気張って目立ったものをつくって、それが今っぽくてカッコいい、みたいなのは、僕は嫌い。時々、本物感というかauthenticityというか、ってなんだろうと考えると、谷口建築はそうだなあと思うし、もちろんまた違った方向性はもちろんあるにせよ、目指すべき質なんだろうなと思うし、モダニズムの大切な部分をきちんと継続されていると思う。つまり、重力や様式や素材に圧迫されないというか、それらから自由であるけれど、決して逃げいている訳ではなくて、向き合った上でいかに自由でいられるか、とうのは、例えば壁や天井や階段等という要素がそれぞれ自立するような配置やディテールを追求して実現しているように思います。がそれはなかなか困難な事ですよね。

そういう視点から他の作品たちを見ると、やっぱりしんどいw。やっぱりなにか重たいというか不自由さを感じてしまう。偉そうに言っても、僕もまだまだまだまだ。。。
でもこうやって、追いかけるべき大きな背中がある、という事はとても素晴らしい事だし、自分も少しでも、建築に限らず、そういう存在になるために努力を続けるしかないと思います。

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On 12月 5, 2014
by hase
in けんちくーかんがえる

長谷守保建築計画

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