長谷守保 建築計画

新建築1月

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中央右に見える白い入母屋屋根、三分一さんの直島ホール。

実際は桧板葺きで、その下の板金屋根を保護したり日射熱を軽減するためだそうで、軒樋もなく桧板が木口で切りっぱなしの軒先は写真映えはするけど、、、板金よりもっと痛み易い板で保護するって逆じゃない?と感じてしまうがどうなんでしょう?

入母屋のところに空気が抜ける事で室内の空気を引っ張って換気をするという仕組み。三分一さんが取組んで来られた事の延長で、空気や水や長期的には建築や町が姿を変えることも含めて?「動く素材」を意識する事で建築を考えてゆくという、、、確かに近代以降の思考回路は「共時的」すぎて、もっと「通事的」に考えるべきだというのは、この建築の世界でもその通りだと思うし、空気の流れをデザインする事は大切だと思うけれど、この屋根の形についてはどうなんだろう?と思ってしまいました。

直島は20年以上前と、10年程前かな、行きましたしその後も更に住民の皆さんの意識とともに良い方向に行っているなあと思いますが、ひとつ引いて考えないといけないのは、この島は特殊解であってまちがってもまちづくりの先進例でも、参考例でもないのだと、僕は思いますが、、言い方悪いですがテーマパーク的というのか。。もちろんとても良い取組みだと思いますけど。

右上のは長坂常さんの「お米や」。5坪程の元八百屋だったところを出来るだけお金をかけずに「なんかこの場所は違うぞ!」と感じさせたかったという結果としては本当上手にやられているな、と思います。けどやっぱりこういうのが出来る方って逆に新築で作る事になにか疑問を感じた結果だと思いますし、もちろんやり方によりますが、僕はまだ新築にできる可能性がまだまだあると感じているのでこういうのは出来ないというかやろうと思わないんだと思います。安い金額でパッと目立つものがデザインできる商業デザイン系の方の真似が僕には出来ないように、お互いの領域の中で深めるという事で良いのかなと。

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On 1月 11, 2016
by hase
in BLOG, けんちくーよむ

長谷守保建築計画

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