長谷守保 建築計画

新建築1月


西沢さんの豊島美術館きましたね〜。
ズルいな〜とか言うのは我慢して、素直に一度見ておきたい建築ですね、というか見てみないと本当の価値が分からない感じというか。しばらく前にあのあたり行った所だけどまた行きたいですね。
丹下さんの東京カテドラルとか、そんな質(表現はかなり違えど)を感じます。まあどちらも人間が身を置くためだけに在るような建築だからできるのでしょうけれど。
近作のラーニングセンターなども思い出しつつ、あっ、ニューマイヤーさんだ!と。
あるインタヴューでコルビュジェについて「彼の建築は重すぎると思いました、彼は直角に専念しました。私はもっと曲線をつかって軽い建築を考えたかったし、鉄筋コンクリートの可能性に魅了されていました。コンクリートで広い空間を多く考えはそのとき生まれました」と。
ところで石上純也さんの小論「自由な建築」。機能や形式、スケール、環境、建築(それぞれ既存のという意味で)から「自由」であることで、人間にとって快適な、未来に向けた建築を目指す事ができる。という内容でしたし、西沢さんも含め、今の大きな価値観として目新しい話ではないと思いますが、どうも「自由」という言葉が僕にはひっかります。
極論自由であるなら建築は不要だと思いますし、僕は昔から自由というのは不自由とコインの裏表の関係であって、どちらかだけ得る事はできないと思っていて、その意味では論としては片手落ちに思いました。妹島さんも作品と言葉を繋げるのは余り,でしたが、同じようにちょっと感じました。失礼。
最後に地元なので、サーラビルの改修のが出てましたが、これまた失礼ですが、いくら強度的寿命が延びようとも、あんな消費されるべき外装をまとってしまっては、結果として建築の寿命を延ばしたとは僕は思えません。
と、新年早々偉そうな事を言っておいて、自分の首を絞めてゆきます。笑

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1件のコメント

  • 2011-01-05 @ 11:41 PM
    Moriyasu_Hase

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    確かに石上さんはペンギンプールだなって感じますが、西沢さんは場所性を意識しているような所が違うようにも思います。石上さんは決して場所性とか言わないんじゃないかなあと。

    確かに自由なんて言えば言う程自分が何かに縛られている事を白状するようなものですね。笑。
    若い建築家の作品が一発芸的だと言われて久しいですが、根本的な価値観が何か転倒でもしないかぎりこの傾向は変わらないんでしょうね。と悲しく思います。

    いつもお付き合いありがとうございます。
    今年こそは正体を教えてください。笑。

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On 1月 3, 2011
by hase
in けんちくーよむ

1 Comment

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