長谷守保 建築計画

新年!


今年も皆さんにとって良い一年でありますように。
新年らしいネタで。
この手のものは、「定義」というのをはっきりさせ共有しなければただの興味本位になってしまうもので、実際ほとんどの方が定義なく選んでいましたが、数名やっぱり、私なりの日本遺産の定義、というものを前提としながら書いてられました。
その中でも分子生物学者、福岡伸一さんの定義?というかは良かったです。
「たえまなく要素は変化、更新しながらもバランスを維持し得る系、つまり生命とは動的平衡である」つまり、食べ物として体に入った分子が、身体を構成する分子と常に交換され、生命というのは「流れ」である、というような話を引き合いにだしつつ、「動的平衡にある何ものかは、ただ風化される事だけを待つ砂色の遺跡ではない。絶え間なく更新され、そのことによってのにあやうく保たれているのである」そんなものを遺産、と名付ける事ができる。と。
その考えにもう少し勝手に踏み込むと、過去と現在、未来を繋ぐもの。内容が変質しようが、繋ぐものでなければならず、逆に言うと、断絶があっては決して遺産と呼ぶべきではないと。
この本に挙げられていた、日本の風習や食べ物、芸能や建築など、今の日常生活からは遠くなってしまったけれど、何かそれが僕たちの未来に繋がる何かを持っているなら、それは遺産と呼んで良く、ただ懐かしいだけのものは決してそうではない、という事でしょうね。
そんな一方、建築史家、五十嵐太郎が挙げた「首都高速道路」「電線や電柱のある風景」というのはなんて浅薄なんだろう、と。
常にあの方の文章などには違和感があるのですが、ワイドショーのコメンテーター的な時代的な軽薄さを感じます。本当の建築の価値が分かっていないと。
建築専門誌ならまだしも、こういう雑誌で、こういう選択を挙げるのはお恥ずかしいのでは??
今年も良いものと悪いもの、ハッキリ言って行こうと思います(^o^)

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On 1月 1, 2010
by hase
in ひとって?

長谷守保建築計画

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