新しい仕事

  • 2013.11.18
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敷地が細長く、更に奥に行くと地盤が2m程下がっている、というとても特徴的な敷地で、普通メーカーさんなら擁壁作って敷地を平らにして、と提案するのでしょうけどその工事にとても大きな予算がかかってしまうし、また細いけれど結構大きな敷地を無駄にしたくないなあという事で、僕の中では必然的に、平屋が段々下がってゆくというプランで決まりましたが、それにどう屋根をかけるかというので結構悩ましく、結果勾配の左右違う切妻のボリュームが3つ連なるという事に決まりました。
一方では敷地勾配なりに奥の方まで大屋根がドーンとかかるという案も気に入って頂いていたし、それもやりたかったですし、出来るだけシンプルな屋根で住まい全体を強く優しく覆う、というのがいつもの考え方なのですが、今回はこれだけ長いプランなので、いくつかのエリアとして特徴付けた方が相応しいような、結局は言葉というより、スケッチ描いたり模型ながめ回したりした後の感覚なのですが、こちらにしたいと思いました。(結果半分押し付けになりますw)
基本的な素材や構成はいつもの感じになりますが、ちょっと今までとは違うものが出来そうで楽しみでもあり、実は基礎や屋根が段々になっている事で詳細な設計を結構慎重に進めないといけなくなるので慎重に進めます。
結果的にできるものは、一般的に言ったら「変わったもの」と見えるかもしれませんが、僕としては無理矢理土を盛って、その上に変哲もない2階建てを建てて、敷地の奥の方が半分遊んでしまう、なんてプランこそ、ここの敷地にとっては「変わったもの」であり、この敷地にはこの形こそが「自然なもの」だと思っています。