長谷守保 建築計画

抜けをつくる


最近プランを考えていて良く思うのは、「抜け」をなんとかつくりたいというか、残したいというか。
すごく広い敷地でもない限り、やはり敷地の東西方向というのはいっぱいに使い、できるだけ南の余地を残そうとしたりすると、特に北から見た時に、建物が「壁」のように環境を分断してしまう異物のように建ち上がってしまいがちです。
もちろん視線としての抜けもあれば、光や風の抜け、と言ったものも併せて、やはり大切に考えないといけないところです。
例えば窓の小さい会議室などに閉じ込められて、休憩時間に外にでて、とても気持ちがいいのは誰もが思うところですが、やっぱり人間は、囲まれて守られたい欲求とともに、広い外部につながっていたいという欲求を併せ持つようです。
今まで設計させて頂いてきた住宅を振り返っても、特に北側玄関の場合は、外壁に穴をあけて南に抜けるまではできなくても、玄関を入ると外部にすーっと視線が抜けるようなものをつくって来たりもしていました。感覚的にそうしなきゃいけないって思っていたんだろうなと。。
その他にも、常に言葉にしていないことでも、自分の感覚の中で、これは守らなきゃいけないなあ、と無意識にやっていることは結構あるようです。
でも、その無意識というのは、日々、意識的にいろいろな事を感じることによってより磨かれるはずですので、無意識だからといって、努力を怠ってはいけませんね。
雨が降らなければ、外の空気がとても気持ちよい季節です。
でも雨が降っても、風がふいても、暑くても寒くても、、、日本という良い季節感を持った国に生まれたんだから、四季を感じる空間に生きていたいですね。

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On 5月 31, 2008
by hase
in けんちくーしごと

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