長谷守保 建築計画

怒りの葡萄



以前見たはずだなあ^^:でも今回はとても印象が強く、名作だなと思いました。
1940年の米映画。舞台は1930頃のオクラホマ州。砂嵐で荒れる土地の小作人がブルドーザーのような機械化農業への転換の中で追いやられ、カリフォルニアには葡萄などを摘む仕事が沢山あると聞きつけ大家族で遠路ゆくのだけど、人を人と思わぬような搾取の現状に驚きながらもやむを得ず。。
何となく僕の中ではアメリカって、先住民を駆逐して、アメリカという独自の国家を築き、その価値観を世界に押しつけ、ある種搾取の根源のように思っているのですが、そのアメリカも成立過程でこんな風だったんだっていうのが、妙な発見をした気持でした。当たり前といえば当たり前なのですが。
今の社会って既に搾取なんて当たり前だからそんな言葉使わなくてもいいじゃん、って感じになっているように感じさせられているように思いますけど、この中には、なんだか生々しい搾取を感じました。
あと、「怒りの葡萄ーThe Grapes of Wrath」ってタイトルの意味は日本人には何のこっちゃでしょうけど、葡萄というか葡萄酒というのはキリスト教では血であったり、葡萄酒をつくるには葡萄を足でグチャグチャ潰したりするという意味で潰される葡萄側からしての「怒り」であるとか、そんな深い含意があるようですし、この映画の中でもそんな怒りが少し顔をのぞかせながら、最後には人生ってこんなもんだよ、的な話だったように感じましたが、葡萄はしょせん踏まれるものだという、人間は葡萄なんだよという事なのだろうか。。多分誰しもが搾取なんて望まないだろうけど、根本的に日本人とは違う感じ方をしているんだろうなと思いました。

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On 5月 28, 2012
by hase
in みるーよむーかんがえる

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