長谷守保 建築計画

岐阜へぷらぷらと



(うっかりデジカメを忘れケータイの画像ですみません)
連休に、例の高速料金1000円を使って、でも渋滞を恐れて岐阜あたりまでと思い2泊してきました。
実際はそれほど渋滞に当たりませんでしたが、でも沢山の車を見ながら、結局料金が安くなった分は、僕たちこれからの働き盛り世代が返してゆくんだと思うとアホらしくもなりました(^_^;)
千歳楼と八ツ三館という二つとも文化財指定をされて、明治からやっている宿に泊まったのですが、部屋はそれぞれ昭和初期のようでした。最近特に建築物のエイジングに興味がある事もあって、また自然が感じられる場所が良かったので、それぞれ楽しく過ごしてきました。
まあでも、70年とか経っている部屋は、当然途中で改修はされているにせよ、辛く感じる部分はあるものだし、正直、今回の倍くらいの値段がする宿だと同じ位古くてもメンテナンスが良いのでもっと気持ち良かったりもしますが、それは当たり前の事でしょうね。メンテナンスは大切だし、すればする程良くなるけれど、それだけお金がかかるのは当然の事です。
そんな事を実物で感じたのも良い勉強でした。
他にもいくつか立ち寄ってきましたが、「養老天命反転地」は、芸術家荒川修作さんたちが1995年につくった作品というか公園で、建築の世界でも有名だったのですが、初めて訪れました。
現代の人間の感覚というのは、水平垂直であったり、ある程度決まったパターンの空間に慣れすぎ得てしまっていますが、実はそれは飼いならされたライオンのようなというか、もっと感覚の敏感な部分があって、それを感じなければいけない、というような意味の作品だと思います。
予備知識が余りあると、やっぱり素直に感じられなかった部分はありますが、たんなる造形や植物たちの配置などだけでも、とても面白い場所だったと思います。
古い建築も、この公園もですが、「感性」がなければ不便で面倒でつまらないものにしか過ぎず、でも感性があれば、とっても奥行きのあるものだと思います。
歴史も、どんな学問も、思想も、深さ/奥行きのあるものは、まずは好奇心がなければ奥まで入ってゆこうとは思わず、でも入ってゆけば、どれもとても豊かなものを感じられるんだと思います。
次代にツケをした借金をバラまいて景気を少しでも良くするのが今の総理大臣の一番の存在意義であるような軽薄な時代だからこそ、少しは奥行きのあるものに目を向けたいものです。

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On 5月 7, 2009
by hase
in そのた

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