長谷守保 建築計画

屋根が葺けました


屋根が葺けて、外壁下地が付いてきて、概ね外部のイメージが出来てきました。
屋根板金は、毎回確認をしながら進めてもらうのですが、いろいろな既製品の形などがあり、何も言わないと、似ているけど僕のイメージと離れたようなものを施工されてしまうことがあります。遠目には似ているけど、細かい部分が違うのです!それはやっぱり大切で、板金という固い材料だからこそ、ちょっとした寸法の違いで、重たくなったり、軽くなったり、すっきり見えたり見えなかったり。
特に今回は、中庭なので、外部から見るより、目が近く、インテリアの延長として見えてくるので、とくに細かな寸法など気を配り、すっきり重たくならないようにしています。
また中庭は、とても気持ち良さそうな広がりと、4周軒先が囲む事による落ち着きが出てきました。
建築家の横内敏人さんが書かれていたことですが、「和」というのは、「和らぐ」「和やか」という意味の他、和音、混和、などという「まじり合う」という意味も持っていて、そんな意味合いを持つ空間の質であると。そして決して、畳や障子や床の間、といった、要素の集まりとしての和風ではないと。その通りだと思います。
この住宅も、そんな気持ちで設計をしてきた感じです。
そして、僕自身も、「洋風」とか「和風」というスタイルのようなものには一切興味はありませんが、日本的な事をいろいろ考えていると、結果としては、「和」が感じられるものになっている、という感じかもしれません。
建築というのは、様々なものをつなぐものです。材料と材料、空間と空間、内と外、人と人。そのつなぐ意識が「和」なのかなと。
そういえば「和をもって尊しとなす」というとても良い言葉がありますね。
でも、その気持ちが失われてしまったのが、日本人をダメにしてしまったのでしょうし、様々な争いを生み出す温床なんでしょうね。
と話を大きくするつもりはないのですが、建築をつくるにおいても、その意識が何より大切なように改めて感じています。

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On 3月 29, 2008
by hase
in けんちくーしごと

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