長谷守保 建築計画

小さな森の家


かの有名な山荘ですね。3年前かな?脇田邸という同じく軽井沢で吉村さんが設計されたものが公開していたので、日帰りで車をぶっ飛ばして(それも色々回り道もして)見て来た時に山荘も見つけて外観だけ拝見した事をちょっと懐かしく思い出します。
そのときは木部なども痛んでいたのですが、この本では一番生き生きとした写真を見る事ができ、ここまで何故有名な建築なのか、そして吉村建築の原点の一つであることを知る事ができます。
僕の作風がこの3年くらい前から変わったと思っている方も多いようですが、バレバレですが、どこか吉村さん的(もしくは堀部さん)になっているというか、価値観がそちらに向かってきたという事です。
この世界の方はご存知のように、建築設計の世界は、僕のような、工学部出と、吉村さんのような芸大出、二つに分かれすし、やはり基本的な姿勢が大別されます。間違いなく。
つまり僕は、工学部的な姿勢から、芸大的な姿勢に共感をし、転向した、という事です(笑)
転向したというのは言い過ぎで、住宅設計には、その方が良いと思っています。
まあでも、山荘建築というのはずるいですね。
うちも緑が比較的多い所につくったので、多少ずるいのですが、周りを親切な仲間に囲まれているようなもので、一方都市部なんてのはまわりを敵に囲まれているようなもの。
この山荘をたとえばどこかの住宅地にポンと置いたとすると、とても辛いでしょうし、名作にはならなかったでしょう。やはり、あの自然のおおらかさの中だからこそ、あの質素で素朴な建築がとても映える。もちろんそれを分って設計されたのですから、さすが、なのですが。
僕も別荘が欲しくなります。が無理です。
だから、住宅の中に、少しでもあんな気持ちよさを求めたいというのが最近の僕の目標でして、だから今の場所にこんなつくりかたをしました。住宅だからって気持ちよさ諦めちゃいけませんよって。
でもそろそろ大きなのも設計したいなあ。大きなのも実は得意なんですよー

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1件のコメント

  • 2010-12-22 @ 12:12 AM
    Moriyasu_Hase

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    右脳と左脳、という単純な話で恐縮ですが、結局建築の名作、と呼ばれるものもみんな右脳で出来ているように感じます。つまり言葉じゃ説明できない。感じるしかないと。
    けどそんな建築が出来にくい時代なんでしょうか。遠くまで見に行きたい建築が最近ないですねえ。。

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On 12月 19, 2010
by hase
in けんちくーよむ

1 Comment

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