長谷守保 建築計画

天竜杉桧のイスとテーブル

「浜松市天竜材流通販路拡大事業費補助金」に応募して作っていたものがやっと完成しました。
<<<最近完成した最終形はこちらから>>>

まずはダイニングチェアですが、通常は硬くて重い広葉樹で作られているのが普通ですが、それらより比重は半分程度の杉、桧を使う、というのは本来強度的には難しく、結果、太くてシャープさのないものになりがちですが、それを、「え?杉桧なのに?」と思わせるようなものが作りたかったので、脚の中間を繋ぐ「貫」も無しでいかに実現するか、ということで、製作をお願いしたハンドワークスファクトリーの久留さんの技術をお借りしつつとても多くのやり取りをしながら、材は永田木材さんに良いところを厳選してもらい、実現をしました。

この前に試作したものは、ちょっと守りに入って、少しふと目に作ってしまったのもあり無骨で硬い感じでアームもうまくゆかないところがあり、でも強度はまだ細くできそうだ、という発見もあり、悩んだ結果で、こんな形にしましたが、板座にしては座り心地も良く、杉桧なので結構軽くて肌触りもよく、久留さんとも自画自賛状態ですが、今後多少の改良もしながら、売れるものにするための補助金でしたので、正式に売ってゆきたいと思います。値段は、最高の素材と最高の技術と最高?のデザインですから、正直安くはできません。でも有名なデザイナーがやった量産型のものはもっと高いので、それよりは価値があると確信しています。

あとテーブルは、杉の柾目材をはぎ板にすることで、一枚の柾目の板に見えるような、そんな贅沢な天板の円卓を作りました。上品でしょ。

椅子もですが、やはり杉は柔らかいので、すぐ凹んだりしますが、家具でよく使われるナラ(オーク)は決して外部には使わないけど杉桧(良い部分はですが)は雨のかかる外部にもよく使われるように、実は汚れや水にはナラなどより強いのです。それに肌触りの優しさもあり、小さな凹みや傷は別にテーブルの機能には影響ないですし、床材もそうですが全体について来れば気になららなくなると思うので、しばらくはこれを自分で使いながら経年変化を確認しつつ、これも売れるようにしてゆく予定です。

最後に椅子のバックショット。

気になられた方はお問い合わせいただければ金額などもおしらせしますし、我が家で触れていただくこともできます。

 

 

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On 3月 26, 2019
by hase
in BLOG, けんちくーしごと, 家具とデザイン

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