大分の住宅

  • 2011.11.18
  • BLOG


以前書いたと思いますが大分県の住宅を設計させて頂いており、完成は1年以上先でゆっくりですが、設計は順調に進んでいまして、おおらかな環境の中に切妻屋根を素直にかけています。
平屋はいくつかやってきましたが切妻の平屋は初めてですが、たぶん設計者として「切妻」って凡庸(平凡でとりえがない)という意識が最初ずっとあって素直に受入れられなかったのが、だんだん自分らしいスタイルが出来てくる中で切妻でも凡庸にならない自信がついてきたという感じです。それは書いた事があるかと思いますが、材木をかなり現しにして設計する(凡庸に感じられるものが多い)事が出来るようになってきたのと同じ気持ちです。
凡庸の何がいけない?というのは僕の中にも半分はあります。つまり世の中もっと無理して尖った設計がされているケースが多いので、もう少し凡庸でもいいんじゃと思うけれど凡庸に過ぎるものは見ていて心が動かないので好きではない。つまり好みの問題だと言えばそうなのかもしれません。
伊勢や桂がモダニストに賞賛をされたような意味で、木造にはもっと洗練された表現が可能だと思っている。ただそんな感じですが、それはとても難しく奥深く、だからこれから生涯追求してゆく価値があると思っていますし、この切妻を凡庸にさせないのがその一つの過程だと思っています。
ところで昨夜ボジョレーのとある会にご招待頂きしばらく前に設計させて頂いた施主さんと随分楽しくお話をさせて頂いたのですが、たまにこのブログ見てるよと。気恥ずかしいですがとても嬉しく感じます。