長谷守保 建築計画

大分から

まずは住宅を設計させて頂く事になった場所へ、施主ご夫妻と行き、隣接するご両親の住まいを訪れたり、その晩は近くに皆さんと宿泊して温泉入ってお酒を沢山頂き(笑)そして沢山お話しました。
とても人間的に魅力的な皆さんで、色々なお話やそれぞれのご夫婦のかけあいみたいなのがとても楽しかったですし、住宅設計をやっている醍醐味(これが面倒な人は住宅設計向きじゃない)ですね。
少しゆっくりの仕事ですが、完成した時にはたまには羽根を伸ばしに遊びに来てねと言って頂き、そのためにもより良い結果を残したいと思いました。
お別れの後、大分市に移動し、まずは磯崎さんのアートプラザ(旧大分図書館/1966)で下階は市民ギャラリーなどとして使われ、当日は沢山の市民が床で書道の練習?をしていたりしてそのラフな感じに驚いたりもしました。上階が磯崎新建築展示室になっています。
最近も書きましたが、学生時代から磯崎さんの本意というものがどこにあるのかがどうも理解できず、最近になって恥ずかしながらやっと分って来た訳ですが、この外観ひとつ取ってもなかなか分りにくい訳です。でも、世の中というのはほとんどと言っていい程表層的な事柄で動いている訳で、楽しいとか美しいとかそんな事もほとんどが表層的な事柄の結果である事を考えれば、磯崎さんの建築が分り易いはずはない、とまあそんな所でしょうか。

次に展示室ですが特にUNBUILT(実際に建たなかった建築)の模型などが多くあり、そちらはとても見応えがありましたし、新都庁舎案(丹下案が出来ましたよね)なんかは、今見ても色々考えさせられるものでした(つまり丹下さんのシンポリズムが勝ってしまった事への反省)。
また隣接していた医師会館や福岡シティ銀行も磯崎設計で解体されてしまっているので残念でしたが、docomomoの幽霊会員ですがこうやって生で無くなった現場を見ると考えさせられますね。
とりあえずその日は大分だからと関アジと関サバの琉球(ヅケにしたもの)に大分の西の関というお酒を美味しく頂いてきました。

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1件のコメント

  • 2011-05-08 @ 4:09 PM
    Moriyasu_Hase

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    磯さんの件ですが、今ではコールハースがオルタナティブになっているのかなとも思いますが、日本だとそうかもしれないですね。気にしなければ坂茂さんみたいになれるのかもしれないですけど。笑
    でもどうも僕らの世代は余り磯崎を読んでいない事もあり、気にする以前の状況のように思うので、とりあえず僕なんかは素直にスゲーなと思いながら読んでいるわけです。
    今の世代には「オルタナティブ」言葉さえも死語化しているんじゃないかとも。
    総じて、今の(僕も含め)世代は勉強不足だと思いますよ。ほんとに。

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On 5月 5, 2011
by hase
in けんちくーみる

1 Comment

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