長谷守保 建築計画

基礎工事


見ての通り、くの字で丸い平面の住宅です。
僕も、今までいろいろな住宅を設計してきましたが、今回のこの形は、図面でもなかなかのものでしたが、実際に現場でこの形が現れてくると、やはりびっくりでした。
設計図には、大きくいうと、平面図、立面図、断面図、とあるわけですが、その中でもやはり平面の形というのは、人間の動きとも関わりますし、一番力の強い図面であり、平面がやはり大切だと言えます。
敷地や環境に特徴や制約がなければ、平面も凡庸なものになりがちですが、この住宅は、一昔前に住宅地とされた時のままの旧き良き住宅や、育った樹木たちがいまだに沢山のこっているような密度の高い住宅地であることや、何よりも、建て主さんの、形に対する大きな思い入れがありました。
その結果として設計されたなかなか変わった形ですが、改めて敷地の周辺環境の中で見つめてみますと、なかなか良い解答だったな!と思いました。
僕は、無闇にくの字(直角でなく)に曲げたり、曲線をつかったりはしないようにしていて、必然性がないのに、形を楽しげにするだけに使うのは、結局飽きられるだけだと思っていますが、今回の形には、ある種の必然性があったと感じた、ということです。
「必然性」なんて言っても、何も論理的に説明できるものではなく、様々な形をスタディして、考えて悩んで、その結果として、これなら!と思えたものには、その悩んだ質と量に比例して、ある種の「必然性」が感じられるものだと思っています。
一方では、その辺りを走っていると、なんでこんな所に丸い形を使っているんだろ??みたいな安直な形が世の中には多すぎますが、失礼ですが、それらの形は思いつきで安易に考えたものとしか思えません。
なんて偉そう言うからには、良い結果を出さなきゃね。

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On 4月 11, 2008
by hase
in けんちくーしごと

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