地鎮祭でした

  • 2009.06.08
  • BLOG


昨日地鎮祭があり、これから工事が始まります。地鎮祭は、以前に庫裏を設計させて頂いた三ひろ坊さんにお願いしましたが、よくある神社さんと違って雰囲気があって良かったです。
敷地を見て頂いての通り、道路から背の高さくらい敷地が下がっています。
本来造成が必要な土地を、造成抜きで安く買って頂いて、でもありきたりの造成(高い擁壁)では結構な金額がかかるため、それをせず、建物と一体的に考えて設計をしましたので、トータルでは費用を抑えながら良いものができると思っています。設計能力がなければできない設計ですが。。
今まで設計をそれなりに色々させて頂いてきて、何か特徴的で良い設計が出来たなあと思う裏には、やっぱり特徴的な敷地があったりしました。そしてその特徴というのは、普通楽に設計しようとする立場からすると厄介な特徴で、つまりは設計に結構なエネルギーがかかるのですが、やっぱり結果それが良い形ででき上がったりしてきたと思います。
もちろん素直な敷地はそれで、素直な良いものができるのでもちろん良いのですが、たまにまだ土地を探されている中で設計の相談が来たりすると、ついつい、普通の方がなかなか手をださないような変わった敷地を探すのも面白いですよって言ってしまったりもします。(自分の首を絞めると知りながらもね)
でも、変わった形の敷地だから、こうならざるを得なかった、なんていう後ろ向きな形ではなく、そんな敷地条件の中でも、それに振り回されるんじゃなくって「この形であるべきだ」って感じられるような形を考えないといけないと思っています。
敷地境界線なんてもしなくなってしまって、もし(悪い例えですが)回りの建物が無くなっても、それでもその形に必然性が感じられるような、そんな設計をしたいと思っています。
またこの秋くらいまで、いくつか着工が続きますが、現場まで気を緩めずに、細部まで良い形にしてゆこうと思います。