長谷守保 建築計画

二重らせんの二世帯


今設計中の2世帯住宅ですが、完全分離しつつ、何らかのつながりが生み出せたらいいなあと思い、それぞれの主な動線となる階段を、別々なんだけど重ねたらどうなんだろう?と考えて、ふっと、「二重らせん」というものを思いだしました。
以前とあるコンペ案を考えている時に、とあるお城にある2重になったらせん階段の写真をみて、なんでこんな階段をつくったんだろう??とそのときは正直不思議に思ったくらいでしたが、今回は、それがうまく実現できれば意味のある2重らせんになる!と思って提案をしました。
なかなか言葉では伝わりにくい空間を伝えるためにこんなスケッチを書いてお見せしたのですが、考えた自分でも頭が少し混乱するような感じで、半階ずつ上がりながら、それぞれの世帯の室に繋がってゆくのですが、基本的には2つのらせん状の階段がシンプルに重なっているだけです。
もちろんこの構成にしたいために考えたわけではなくて、この敷地で、必要な室のつながりを考えていった中で、設備や構造などの整合性を考えた結果自然と出て来た構成なので、出来てしまえばなかなか使いやすい住宅にもなると思いますし、もちろん、階段という移動空間にしか過ぎないのですが、この住宅の中ではとても中心的な空間になると思います。
敷地や使い方が変わる事で前提条件が全然違ってしまうので、同じアイディアを使う事はほとんど出来ないのですが、それぞれの条件の中でも、何か背骨となるような「強さ」が見つかると、その建築はとても良くなると感じています。
そして、そんなものが見つかると、より設計を頑張ろう!と思える励みにもなります。
話は全然変わりますが、民主党の小沢さんが辞任してしまったとすると、この国の政治はどうしようもないままに進むように思います。馬鹿なメディアの言う事を冷静に捉えないといけないなあと、改めて思います。

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On 3月 18, 2009
by hase
in けんちくーしごと

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