長谷守保 建築計画

中庭のガラスが


中庭の木製建具のFIX窓のガラスが入りました。
とても大きなペアガラスなので、施工が大変だったと思いますが、大変だった分、空間が引き締まったように思います。
ガラスというのは不思議な素材です。
透明といいながら、とても強い存在感も併せ持ちます。
ただ、普通の壁に開いた余り大きくない窓では、何となく、外壁の穴に光と視線は通しながら雨や風を遮る、といった単なる機能的な素材におとしめられますが、面として存在させると、ガラスという素材としての存在感を放ちます。
もちろん、その辺りの大きなガラスのショップや美容院のように、ただ大きくガラスを使えばいいという訳ではなく、やはり空間全体のバランスやディティールが大切ですけど。
あと、少し引いたところからの外観です。
新しいまちなので、周囲も様々な建物が建ち並び、また建ちつつあります。
基本的にどこの国でも、歴史の中で根付いて来た建築の形や素材というものがあり、近代くらいまでは、それらが自然と並ぶことで、まとまりと落ち着きのあるまちなみが自然とできてきましたが、近代以降は、「違い」を生み出すことこそが商品価値だと言わんばかりに、お互いがそっぽを向いた建物ばかりができてきています。
今更伝統的なスタイルに戻れなんて思いませんが、もう少し回りに対する配慮をもった建築を目指すべきだと思っています。
その意識で生まれた建築は、きっと、100年後にも、きっとそこに生まれてきた必然性を感じさせるものだと思いますし、それはとても大切なことだと思っています。
そのためには、設計にもとてもエネルギーが必要ですが、やはり現場の皆さんにも、能力を最大限に発揮してもらう必要もありますので、引き続きよろしくおねがいします。

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On 6月 4, 2008
by hase
in けんちくーしごと

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