上棟

  • 2011.06.29
  • BLOG


今日の快晴の中上棟式でした。早めにいってしばらく中を歩き回っていたので、本当に汗だくでした。もちろん現場の皆さんは本当に大変そうでしたが。
二つのボリューム間の階段室を介して接し、それぞれがスキップフロアなので、どの角度からみても全体像が把握できないような、なかなか楽しい構成の住宅です。
敷地を一杯につかったためでもありますが、少し最近のデザインと違うものになり、これはこれで完成が楽しみですが、まあ多分完成してみれば、僕っぽさが出てしまうんでしょう。笑
眼を凝らすと分かるかもしれませんが、ここを施工頂く会社は、社内で大工さんをきちんと育て続けてきているので、上棟の時にワッと沢山来ていてもとてもリズムよくきちんと仕事をしているので見ているだけでも気持ちよかったりします。が、社長とも少し話しましたが、やはり育てるというのはなかなかご苦労も多いようです。
でも、今の住宅は、半分素人でもつくれてしまうような建材部材の集まりになりかけてしまっていて、結果大工の技量も求められなくなり、技量がどんどん落ちてきていますが、20年後に僕の設計したものをきちんとつくってくれる大工が居なくなると僕も大変困るので、大工が腕を振るえるような仕事を生み出し続けないといけないなあと常々思っています。
文化というのは、高い能力を受け継いでゆかなければ保てないと思います。という意味では建築の文化は全体的に見れば瀕死に近いのですが、少数であっても何とか受け継ぎ、伝えてゆけるような環境に少しでも寄与できればなあと思っています。
ちょっと頭が煮えているようなので、シャワーでも浴びようかな。