上棟

  • 2008.02.26
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あいにくの雨でしたが、無事上棟しました。
実際の大きさで建ち上がると、やっぱり嬉しいのと緊張するのとです。
特に、今回のように、中庭形式で外形が結構大きくなっていて、まちなみの中でのスケール感とか、実際できる中庭のスケールを実感できた時に、散々検討し、イメージしては居ても、不安もあるものです。
まずは、外形は大きいにせよ、軒先の高さを抑えて、全体をシンプルな構成にしているため、思った通りに、嫌な威圧感はでていないと思います。
そして、中庭も、うまく陽が差し、広がりを感じられる大きさにできたと思います。
最初は、敷地も大きいので、中庭でなく、外部にいくつかの庭をつくって沢山沢山の案を考えたのですが、この地域は壁面の後退をしなければいけない事もあり、どうも生まれてくる庭空間が落ち着きのないものになってしまいそうで、思い切って中庭型にしました。
いかに気持ちのよい外部空間を(もともとある場合は別ですが)生み出し、それに対してうまく開くかというのは、当然考えることですが、その検討の結果が中庭になりました。
この中庭にも木製建具が入ります。
その他の材料や形たちも、それぞれがそれぞれの役割をさりげなくきちんと果たすことでできる空間が、空気のように当たり前だけど大切な質を生み出してくれたらと思います。
でも、十分検討したはずの設計図は手元にあっても、まだまだ検討し足りないなあ、と上棟して実際の大きさを目にする事で、改めて思うのです。