上棟

  • 2011.09.26
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昨日無事上棟しました。とても見晴らしの良い場所に建つ平屋です。
こちらは化粧垂木なのもあり今後数日で丁寧に施工してゆくのでまだ空間が把握できないかと思いますが、化粧材という事もあり、見える部分は材木や永田さんの協力(無理にさせてる訳でなく、笑)で本来良い値段する、例の「芯去」でやってあります。正面の上の梁は特に目立つので良い材にしてくれてああったり、構造的な事もあり8m(位だったかな)の普通使わない長さの材を無理して入れて貰っています。
先日その永田さんの会社のPR資料?の作成のために何故か僕も対談のようなものをさせられ(笑)随分沢山話をしましたが、僕の目下最大の目標である、芯去材を出来るだけ普通に使えるようにする事で、構造材が沢山見えた建築でも静かで繊細な感じにする事を、強調したつもりですが、多分それは余り触れられないでしょう(笑)
昨日比較のために、芯持材と芯去材の木口を撮ってきました。

芯持材は早速割れが表面まで来てますね。もちろんまだ割れは進みます。

芯去りは内部には細かな割れはありますが、分散していて表面には出ません。が、もちろんその分変形し易い面はあるので、製材時にも手間がかかりますし,施工にも注意が必要です。
ま、余り専門的な話をしたいわけではなく、ただこの方が美しいし、割れない方が良いし、可能なのに何故ほどんど誰も取り組んでいないの??という素朴かつ強い疑問があります。
その理由はだいたい分かってはいますけれども。
さておき、ご夫妻もとても喜んで頂いていて、この土地はちょっと特殊な敷地で色々と経緯もあったので、それを共に乗り越えた私としても、上棟まで至ってちょっと感慨はありました。
立地や眺めも良く、見栄えのする住宅になるかと思いますので、完成が楽しみです。