モディリアーニ/ディオニソス

  • 2013.11.23
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ディオニソスとアポロン。散々語り尽くされたようで、最近余り聞かないけれどやっぱりこの2極の間で動いているだけなんだろうし再認識しないとな、と思っていたところでたまたま借りていたモディリアーニを見ながら(まだ今見てるところだけど)まあ絵描きって基本はディオニソスなんだろうなと。
知ってる方には適当な事言うなと叱られるかもだけど、知らない方のために分かりやすい?か喩えますと、すっかり出来上がり、落ち着き美しさを保っている大地や大海というのがアポロン的であり、その下に蠢き、時折そのアポロン的なものを破壊しつつ新しい世界をつくる、というのがディオニソス的なもの?かな。
どちらもギリシア神話なのだけど、一方でワイン好きはご存知か、バッカスというのは酒の神?でありディオニソスと同じものらしい。まあ僕には良くわかるしモディリアーニも多くの芸術家なども酒で身を滅ぼしたけれど、まあディオニソス的なものは本来誰しもが本性の中に併せ持っているのだと思うし、ディオニソス的な破天荒な人のみが世界を変えられるのかもしれない。
一方のアポロンは、理性の象徴的な存在で、音楽(西洋楽は基本が調和だから)の神でもあるようだけど、ある種の、真実、理想、型がある、という世界なのだろうし、まあそれに従っていた方が(ディオニソスに振り回されるより)楽だろうから、まあ今の日本なんて安易にアポロン的なものに逆らわなければ生きて行けるなんて思っちゃっているのかな。
敢えてこんな事を思って書いたのは、既にというかこれからはもうアポロン的には世界は動かないんだから、ディオニソスの強さを知り、身につけないとダメじゃない?と思ったから。です。