長谷守保建築計画

フランクロイドライト


近代建築の3巨匠のひとりです。
だいたいが近代建築という枠組みとは無関係な存在であり、それも年代も少し古いのですが、人生の中間が、有名なスキャンダルやらで仕事がない時代があり、ひと世代若い二人と一緒に3巨匠と扱われています。
DVDの中にも、「天才」という言葉で何度も形容されているように、天才です。
天才というのは、アインシュタインなどもそうであるように、その時代の常識的なことからは、全く自由な所に立って、考えているもので、それが誤解を招き、中傷もされ、でも最期にはその偉大な価値が認められる、という、それが天才のたどる道なのかもしれません。
あとの二人の巨匠、コルビュジェやミースというのは、ある意味、近代という時代の寵児という面が強いのですが、このライトという人は、時代がどうのというよりも、一人の芸術家として、時代と余り関係なく存在していたと言えると思います。
つまり、近代という強い時代背景からも自由に建築を生み出していますし、それは、「スタイル」からも自由であったと言う事ができます。
僕もそうでしたが、建築を学び始めて最初に気持ちにす〜っと入ってきたのがライトの建築でしたし、いろいろ本を買ったり読んだりもしました。何故だったのかと考えると、発想が奇抜なようで、でも実はとても自然に在るべき姿を追求していて、素直に良さが感じられたからなのかもしれません。
一方のコルビュジェは近代建築という運動を牽引するリーダーとして、どこか作られた像がありましたし、ミースは、鉄とガラスというある種のスタイルを頑なに続けたことによる、逆に言うと理解のしにくさ(奥が深いのですが)があったと思います。
3人とも、私生活には波が有ったという意味で、建築家はそういう生き物なのかもしれません。
ただやはり3人ともとても純粋だったというのは確かですし、その純粋さを失ってはいけないと僕も思っています。
日本には、兵庫に旧山邑邸と、明治村に帝国ホテルのロビー部分が、ライト建築としてありますが、アメリカの作品もまた是非見に行きたいと思いつつ、なかなか行けていませんが、数年以内くらいを目標に必ず行きます!

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On 5月 7, 2008
by hase
in けんちくーかんがえる

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