長谷守保 建築計画

ニーチェのふんどし/ホワイト社会から逃げよう

岡田斗司夫氏の言うホワイト社会。目を背け逃げてきた気がするけど、これで強く立ち向かえるかも??
ホワイトについては詳しくは各自お調べいただくとして、本著者の「いい子ぶりっ子の超偽善社会」だと僕も思う。
しばらく前から「口が悪い」やつは無視され、大した価値のない(むしろ本当は嘘の)ものが賞賛されるような世の中に、コロナ社会が輪をかけた、ような。。温暖化やSDG’sなどが最たるもの。
そして有名人は差別的なことや、本当は正しい事を発言すると炎上しちゃうから言わないし、国会の議論が議論とも言えない揚げ足取りになってしまっているのも同じ根っこなんだろう。
そして世界を見渡しても、きれいごとを言い続ける国連とグローバル企業の裏で、恐ろしい利権を産む闇がさらに大きくなる一方で、我ら庶民たちはますます本当の自分や「中身」なんか磨くより、「見た目」を気にしてマスクも外せなくなり、そのうちアバターとなりメタバースの世界に溶けてゆくのか?

それに対してニーチェの登場で、いやいや、人間はそんな無色透明(ホワイト)な存在なんかではなく、アポロンとディオニソス、理性的でホワイトなものに対し、凶暴で抑え難い欲望がコインの表裏として我々の中にあるのだから、ホワイト社会なんで嘘でしかないのだ。
ただ元を正すと、「同情を最高の美徳とするキリスト教は、人間の生きる力を弱め、、、世界を劣化させる」「弱者救済」「ユートピア構築」。その結果として招かれたホワイト社会だが、本来は「この世界は、生きようと戦う人間が生き抜く場」なのである。「人間は綱だ、動物と超人との間に掛け渡された」とニーチェは言うが、ホワイトな人間なんて単なる家畜で、動物以下であるとも言えるけど、他方には超人へ至る可能性も、全ての人間が持っている、と言うことだ。家畜で何が悪い?と問われたら、僕は20歳くらいの頃から「人間を楽しむ」事だと思っているけど、逆に言うと、動物に生まれた方が(悩みも苦しみもなく)良かったような人生であったなら、本当に動物に産まれた方が良かったのだろうから、せっかく人間に生まれたのだから、人間でなければできないこと、つまり超人に少しでも近づく努力をすべきだと思って生きてきた(つもり)。

岡田斗司夫氏は、悪口なんて一切言わずホワイトに生きろ!と言う(僕が読んだり聞いた限りでは)。
でもそんな世の中は、本当の大きな問題に対しても「陰謀論」と取り合わないだろうことが理解できるなら、世界の巨悪たちはそんなホワイト社会を内心歓迎しているのも理解できると思うし、そんな社会は、あなたに「本当に大切なもの」なんて教えてくれない。そんなもの知らなくたっていい、と言うのは自由だけど、本当にもったいないなあ〜〜って思う。
僕は少しでもたくさん「本当に大切なもの」を感じて生きて、人間に生まれて本当によかったな〜って思いながら死ぬ(つもり)。

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On 4月 19, 2023
by hase
in BLOG, みるーよむーかんがえる, 未分類

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