長谷守保 建築計画

アルバロ・シザの建築


モダニズムやインターナショナリズムと言ったどこに建とうと評価軸が同じであったような大きな流れの傍流で、それぞれの国の風土に根ざし、その建築家独特の感性で素晴らしい建築をのこして来た建築家が少数派ですがいて、そのうちのお一人、ポルトガル建築家です。
あとがきで西沢立衛さんが書かれている事に凝縮された評価が一般的ですし、僕も実際の建築はいつかポルトガルに行く機会があれば是非見てみたいけれど、そう思います。
ただ、いわゆるバナキュラーというか建築家の影が見えない建築では決してなくって、デザインはシザのものでしかないのに、何故かその地にずっとあったような存在になっているところがとても重要な所ですね。
モダニズムはとても重要な流れではあったけれど、建築を志す者が目指すべきは、シザのような存在だと、どこかで皆思っているんじゃないかと思うけれど、仕事が増え、大きくなり、様々なものに影響されすぎて、結果そうなれないのではないのかな。と最近思います。
実際、ポルトガルという国が長い間独裁政権下で開発が進められず、シザがそれなりの数を設計できるようになったのは50歳を過ぎた頃のようです。
つくりたくてもつくれない、そんな長い時間に、様々な事を考え、何かを見つける事ができなのかな、と思う一方、余り仕事の数が多いと、そこまで追求してあるべき姿を考えていられなくなってしまう、というのは事実実感としてもあります。
僕も最近大きな仕事を余り望まなくなったのも、結局仕事に追われて何かを追求できなくなってしまいそうに感じているからでもありますが、もう少し自分で為すべきものが見定まって来たら、その時には、と思います。

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On 12月 30, 2009
by hase
in けんちくーよむ

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