ものすごくうるさくてありえないほど近い

  • 2013.08.17
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個人的にとても良かったし、泣いたw
911をテーマとした小説の映画化らしいが、色んな事を教えてくれた父を911で無くしたある種ナイーブな少年が、父の遺品からたまたま見つけた意味ありげな鍵の正体を探しまわるというもの。テーマがテーマだけに泣かせるのだけど、タイトルがタイトルだけに、考えさせられるし、そこが僕は好きだったのかな。
まとめる事は難しいストーリーだけど、そしてタイトルの意味がどうも釈然としないけれど、原題も「Extremely Loud and Incredibly Close」とそのままで、うーん、どちらもすごく生々しいという意味合いだと思うし、彼にとって一連の事やそれを通して感じたものが余りにも生々しかったのではないだろうか。鍵を探す手掛かりは袋に書かれたBLACKという文字。それを名前と考えてNY中のブラックさんを探しまわるのだけど、それぞれがすごく生々しい生活を送っていて、それを感じたりする事を通じて、彼の心も平静を取り戻せたのだろう。
こんな大事件は尚更ですが、家族やいろんなものが希薄で遠くに感じられやすい今の世の中で、それらがとても生なものとして彼を襲い、そしてそれが結局彼の一部にしっかりとなってゆく、そんな事を描きたかったのかなあ。。
僕はとても良いと思いました。