長谷守保 建築計画

ふたつの屋根のいえ


設計も佳境に入ってきて、細かな打合せをしてきました。
「任せる!」という言葉への喜びとそして重たさを感じてきたのですが、それも、自分の設計への誇りがあるから受けられる言葉だなってありがたく思いました。
最近いろいろ読んだり考えたらりしながら、やっぱり建築って、そしてもちろん住宅もですが、う「美しく」なければいけないなって思いますし、でも美しく感じられるためには、やっぱりどこか、強く制するところ(つまり強制ですね(^_^;))がなければダメなんだって思います。美容だってそうでしょ??
昔から、建築も、様々な様式に強いられて来たんだと思いますが、それも、そうすれば美しく(という言葉だけで括るのは語弊はありますが)ある事ができると信じられたからなんだと思います。
日本の昔も、本当に美しかった(僕はそんな歳ではないので直接的には知りません)と多くの言葉が残されていますし、いまだに美しい日本のまちなみも数少ないながら残っていますが、それらを客観的に見てみれば、形態的にも、素材的にも、強制力が働いていた事が簡単に分かりますね。
ところで、この住宅は、同じサイズの正方形を45度方向にずらして重ねた平面で、片方にガレージとプライベートな場所を、他方に開かれた場所を配置していますが、そこにも正直ある種の強制が働いていて、でもそこにこの住宅の魅力があると僕は感じています。
だいぶ前にも書いたかも?「エントロピー増大の法則」というのがあって、物事っていうのは、エネルギーをかけてあげないと、必然的に乱雑な方向に進むという感じの事で、部屋も掃除というエネルギーをかけないと乱雑になるし、生命体もエネルギーを失うと、腐って細胞は散ってゆく、みたいなもので、それは建築にも何にでも適用できると思っていて、それをここでは「強制」という言葉で表現してみました。
まあ、意志も持たないのに他者に強制されるのは最悪ですが、意志をもって、自らを強制するというのはとても良い事ですよね。そうやって物事は美しくなるのかなって思います。
と言いながら、最近気持ちのゆるみか、お腹もゆるみ気味かも(^_^;)いけませんいけません。。。

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On 5月 26, 2009
by hase
in けんちくーしごと

長谷守保建築計画

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