長谷守保 建築計画

とある住宅コンペ

ひっかかりもしなかったのに(全体の半分だけですが)アップするのも恥ずかしいですが、審査委員長が好きな建築家でしたので(同業の方には分かるでしょう)やってみました。でもやっぱりというかコンペって当たり前のもの出しても選ばれないわけで、特に住宅、それもこの設定のように全く特徴のない宅地で変わった案を出せ、と言われてもやっぱり僕には上手にできませんでした。という事かもしれません。

何を考えたかというと、まず敷地もほどほど広いのでまずは出来る限り生活を1階に完結させたかったですが子供部屋だけはどうせ子供が限られた時期にいるだけですからと屋根裏部屋みたいにしてしまったので、全体の軒も下げられていますし、だいたいが2階が当たり前だという感性は定着しているのはどうもおかしいと思いますし、実際当選案は総2階。審査委員長の元スタッフだった方ですがw、やはり東京だと2階が当たり前なんでしょうね。でも老後からだが動かなくなった時に生活が1階で全てできない事によって早く病院に入ってしまい愛するわが家で死ぬなんて事は非常識となっているのかもしれないなあと考えると、やっぱり2階なんて敷地環境が特殊でなければ予備的にしか考えちゃいけないんじゃないかと思っています。

それに2階の窓って外から見たら無防備というか開けにくいでしょ?見る方も見られる方も嫌なんだからやっぱり1階にして塀や庭木で覆って、気兼ねなく開けられる窓じゃなかったら窓とはいえないと思うのです。

更に当選案は2階リビングですが、まあ敷地設定は広かったけれど一応今後製品化するらしいですから都市の小さな敷地でも成り立つように選ばれたのかもしれませんが眺めが良いわけでも敷地が小さいわけでもないのに、どうにも違和感があります。

1戸の提案しか求められていないのに、模型をいくつか並べたのは、ちょっとしたバリエーションでどの接道にも対応できるという事と、並んで建った時に、お互い優しい(日射や視線や風を遮らない)という事を伝えたかったからですが、まあいらん事だったかもですね。

それより、僕もなんやかんや言ってそれほど本気で取組まなかった事もありプレゼンがまだまだダメだなあと思いますが、案として面白みはありませんが一つの答えだと思っていますので、機会があれば使ってみたいと思っています。

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On 6月 24, 2014
by hase
in けんちくーしごと

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