長谷守保 建築計画

かたちの根拠ー情緒、感覚

少し前の住宅建築の建築家の対談の中で、数学者、岡潔さんの「情緒的知性」という言葉が出ていました。
西洋的な論理中心の思考法を「論理的知性」と呼び、東洋的な情緒的な思考法を「情緒的知性」と呼んでおくとする。「情緒的な知性」は、部分的な論理よるのではなくて、全体的な直感把握から事体を把握しようとする。という事らしいです。
また、数学の理論にしても物理の理論にしてもあらゆる思想がそうだけれども、それは人間がつくりだす創造的な思想が生まれる部分というのは、情緒的な直感の部分が最初にあって、これが全体をまずつかみだしているそうです。
青木さんの「図式」は感覚を伴ったもので、感覚が抜け落ちると「形式」になってしまう、というのも同じなのかと思いましたが、論理的に部分を積み上げても人間が求めるものには到達できず、やはり、その人間が生きてきた感覚を総動員した直感的なものから、深いものが生まれ得る、という事ですが、それはそうだと思います。
なんだかそんな意味では、建築雑誌の載っている建築たちは、そんな生まれ方をしていないような、、「論理的知性」によって出来てしまっているために、頭では理解できても、感覚的にどうも馴染めないかたちになってしまっているものが多いように思います。
ただ、今の時代、なかなか「直感」というものが育たない、活かせないように思います。
でも、やっぱり、人間、本当に大切な事を決めるのは、やはり「直感」だったりします。
もっと自分の直感を磨き、より深い創造を行ってゆきたいと思います。

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On 11月 9, 2007
by hase
in けんちくーかんがえる

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